プレジデントオンラインに記事掲載いただきました

良かれと思って言ったのに

始業と同時に打ち合わせが始まり、30分刻みで次々と。気づいたらあっという間に夕方で、ヘトヘト。すっきりした頭が必要なクリエイティブな仕事は、早朝か週末にするしかない。

そんな過酷なスケジュールでがんばっておられる管理職の方、少なくないと思います。

オンライン会議が当たり前ではなかった数年前には、物理的な移動時間や会議室が取れません問題の「お陰で」、今ほどひっきりなしに会議はしていなかったように記憶しています。

でも、コロナで一気にオンライン化が進み、コロナ後の今は、更に対面とオンラインが組み合わさったハイブリッド会議も当たり前になり、ますます集中力が求められるようになりました。

管理職の方が楽になる一番の方法は、部下に育ってもらって、仕事や管理をどんどん手放すこと。

「管理職にとって一番重要な仕事は、部下育成」と言われるゆえんです。

「昔と今では、部下育成の成功法則は違う」
「人材の多様化しているから、相手に寄り添うことが大切」

うん、うん。そうだよね。
と思った真摯な管理職の方は、部下のモチベーションも考え、相手の様子に配慮しながら、丁寧に部下に寄り添っておられます。

相手の話を傾聴して、一方的に答えを押し付けたり説教したりせず、しっかり相手に配慮して、「いつでも相談して」と部下にやさしく寄り添っておられます。

でも!実は、
その「いつでも相談して」は、効果がないんです。

相手に寄り添って支援をしようという「考え方」自体は、もちろん正しいです。

けれど、本当に相手が育って成果を出せるように支援するなら、
寄り添うべきは、「人」ではありません。
1on1の〆のセリフは、「いつでも相談して」ではありません。

プレジデントオンラインに寄稿しました

毎日毎日がんばっておられる管理職の方、人材育成に関心のある方へ、お役に立てたら光栄です。

「いつでも相談して」よりも満足度がグッと高まる…「部下との1on1」で頭のいい上司がやっている"四段話法" 「人」ではなく、「仕事のプロセス」に寄り添う | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

部下の本音を引き出すためにはどうすればいいのか。組織人事コンサルティング会社「InterMedia」代表の野原裕美さんは「部下との1on1で『いつでも相談して』と声をかける…